「スマホ経理」カテゴリーアーカイブ

やよいの給与明細はスマホから登録できるの?

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

今回はスマホから「やよいの給与明細オンライン」にログインして、給与を登録できるかやってみましょう。

注)「やよいの青色申告オンライン」のときも同様ですが、基本的に「やよいの給与明細オンライン」はスマホに対応しておりません

対応していないことを理解しつつ、無理やりスマホで操作することを試す投稿なので、そこらへんはご承知ください。

まずはスマホから弥生の「マイポータル」へ行き、IDとパスワードを入力してログインします。
なぜかこの製品選択画面まではモバイル対応なんですよね・・・(謎)。


やはり製品を起動すると「OSが対応していない」との警告が出ますが、承知の上なので無視します。
このままだと操作しにくいので、「メインメニュー」は左△のボタンを押して隠してしまいましょう。


なお、パスワードについても警告が出ていますが最近「頻繁にパスワードを変更することはむしろ安全でない」という新聞記事も出ていたので、こちらも無視して進めています。

見やすくしてから、作成する給与明細の支給日などが間違いないか確認して下へスクロールします。

「勤怠や支給額の入力に進む」をクリック。
その下の「新規作成する明細書に前月の明細書情報をコピー」は会社次第ですが、私の感想としては基本的にチェックを入れることが多いように感じます。

「やよいの給与明細オンライン」では下記のように、社会保険料率の改定があった場合、自動的に対応してくれます。
これがオンライン版を選ぶことによるメリットですね。
「OK」をクリックして進みましょう。

各都道府県の保険料額表と比べてみると、ちゃんと金額が一致しています。



ここまでは、画面に収まらないので操作しにくいですが特に問題なく進めます
入力ができたら「明細一覧で確認する」をクリックします。

明細で確認すると「右側が当月分」、「左側に前月分」が表示されます。

次に進むと「明細書をダウンロード」があります。
ここでのダウンロードは「ZIP形式」のみとなっているので、解凍ソフトを入れておかないと見ることができません。

PDF形式で保管したい場合は、登録後、メインメニューの「明細一覧」→「明細一覧をダウンロード」を選択すると可能です。
注)その下の「明細書(PDFファイル)をダウンロード」はZIP形式でのダウンロードとなります。

これでスマホから操作する「やよいの給与明細オンライン」は以上ですが、思ったよりも操作できたような気がします

同じオンラインでも「やよいの青色申告オンライン」では、「なぜかスクロールできない部分」や「最初に表示された部分以外が表示されない現象」があるので、今回の「やよいの給与明細オンライン」のような入力は難しいですね。

またまたさらなる改善・改良を弥生の開発チームに期待しつつ終わります。

スマホを使えば家計簿も苦にならない!?

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

今回はつけられそうでつけられない、「家計簿」についてのお話です。

なぜ税理士が家計簿?とは思わないでください!
個人事業主や小規模企業の経営者にとって家計簿をつけることは、事業の帳簿をつけることと同じくらい大事なことなんです。

なぜお金が足らないのか?その原因は事業以外にあるのかも

帳簿では利益が出ているのに、実際にはお金が足らない・・・。
そう感じている方は多いと思います。
私がそのようなご相談を受けた場合、まずは事業の帳簿を見せていただき原因を探します。
ところが、まれに事業が好調なのに「お金が足らない!」という方もいらっしゃるのです。
そんなときは家計の中身をお聞きします。

皆さんはご家庭の食費、医療費、日用品費などが毎月いくらかかっているか把握していますか?
確定申告している方なら医療費や保険料は大体把握しているかもしれません。
しかし、食費や日用品費、水道光熱費は集計してみると想像以上に増えるものなのです。

そう、事業が好調なのにお金が足らない原因は、家計にあることも多いのです!

経営者の財布は事業資金と運命共同体

経理のマニュアル本などでは「事業のお金」を「個人のお金」と区別し、事業用の財布を用意して金銭出納帳をつけましょう!などと書かれていますが、皆さんそんなことされてますか?

ほとんどの方が事業と個人のお金を区別せず、支払ったり受け取ったりしているはずです。
帳簿上では事業の支払いを立て替えたり、法人からお金を返してもらったりとなりますが、実態としては「どんぶり勘定」ですよね?

そのため、事業の帳簿だけでなく、家計の帳簿「家計簿」をつけることがお金を管理する上で大事なんです。

スマホでつける家計簿は、今までの家計簿とは別物の存在に

しかし、「帳簿は苦手だが仕事なので頑張ってつけている」という方も、家計簿となるとどうにも億劫になりますよね?
私も同じです。

そんな私ですがスマホを使用することで、とうとう家計簿を続けられるようになりました!
私が使用しているものは、マネーフォワードが提供している家計簿アプリです!
https://moneyforward.com/s

ノートやパソコンで家計簿をつけている場合、いちいち家計簿のために筆記具を出したり電源を入れたりと「準備」が必要になりますが、スマホアプリならスキマ時間にサッと入力できます。
このアプリを使うようになってからは、領収書が出ない自販機での支出ももれなく入力できるようになりました。

また、抵抗があるかもしれませんが、銀行口座とクレジットカードの連携を試してみてください。
きっと予想以上に家計簿が楽になりますし、常に口座の残高やクレジットカードの次回支払額が確認できて非常に便利です。

今までの家計簿は「頑張って」つけるものでした。
しかし、スマホでつける家計簿は登録が簡単で結果がすぐに反映されるため、つけていて「楽しい」ものになります。
スマホの家計簿は今までの家計簿とはまったく別物の存在ですね。

お金が足らないとお悩みの方もそうでない方も、スマホで家計簿をつけて、家計に問題がないか調べてみてください!

また、事業やその家計に不安があるようでしたら、植田会計事務所にご相談ください。
皆様と一緒に解決できるよう頑張らせていただきます。

やよいの青色申告オンラインで残高が翌年に反映されず焦る・・・

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

やよいの青色申告オンラインで残高が合わない!

昨年、2017年の途中から事務所の経理を全て「やよいの青色申告オンライン」に移行している植田会計事務所です。
2018年も同様にスマホからの経理を行い、先日久しぶりにPCからログインして1月分の不足仕訳を入力しようとしました。

が、ここで問題発生!
「残高がまったく合っていない・・・?」
どこで入力を間違えたのか調べようとしたとき、前年からの繰越残高がおかしいことに気付きます。
そう、年末の現金や預金、売掛金の残高が反映されていないのです!

前年からの残高を反映するには弥生のアップデートを待たなければならない

弥生会計PC版の場合、年度を更新すると自動的に残高が翌年に反映されます。
その後、前年の取引を訂正・追加・削除した場合でも「次年度更新」を選択すれば、訂正等した後の残高が翌年に反映されるのです。

そのため、私はPC版と同じような感覚で2017年分の入力を終え、2018年分を入力していたのです。
しかし、やよいの青色申告オンラインでは、残高を翌年に反映させるには2017年の「確定申告」の処理を終わらせなければならないのです。

こういう場合は「とりあえず」確定申告の処理を適当に終わらせて残高を2018年に反映させ、後から正確な確定申告の処理を行う方が効率的です。

ところがここでも罠(?)が!
2018年1月末の時点では、まだ弥生側で2017年分確定申告の準備ができておらず、とりあえずの確定申告すらできないのです!
弥生からは、1月下旬に予定していたアップデートが遅れることと、2月6日に確定申告の書式を備えたアップデートを行う旨のメールが届いています。

確定申告直前までの取引から気付くことも多い

たとえ1カ月でも2018年の残高が合わせられないということは結構困りものです。

確定申告はまだ行わなくても、1月、2月と入力を進めることで「これは2017年分の取引なので未収または未払の仕訳を計上しなければならないな」とか「この取引は2017年には計上していたかな?計上もれがないかもう一度確認してみよう」などと気付くことがあるものです。

素人の考えですが、PC版と同じ次年度更新の機能を付けて残高を反映させること自体は難しくないと思いますが、どうなんでしょうか?
2019年に向けて、ぜひ弥生には対応してもらいたいポイントです。

「半分だけ」スマホ経理してみる

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

スマホ経理を勧めている植田会計事務所ですが、今回は「半分だけ」スマホ経理を行おうというお話です。

スマホ経理で全ての作業ができるわけではない

植田会計事務所の経理をスマホで行うようになって、そろそろ半年になります。
「やよいの青色申告オンライン」にスマホからの入力はもちろん、スマホから売掛の入金処理や試算表のチェックなど、弥生が本来予定していない使い方もいろいろと模索してきました。
それは、パソコンで行う作業がスマホからもできると、経理の効率が格段に上がるからです。

しかし、スマホ経理は便利ですが、まだまだパソコンで行った方が良い作業が多くあります。
売掛の入金処理や試算表のチェックなどは、パソコンを使用する場合は何の問題もなく行える作業です。

また、スマホの弱点は何と言っても「画面の小ささ」です。
「やよいの青色申告オンライン」もスマホに対応していないため、無理にログインすると表示が途切れるなどの不具合が生じます。
スマホは「コンパクトで持ち運びに便利」というメリットと引き換えに、「一度に多くの情報を表示できない」というデメリットがあるのですね。

割り切って「半分だけ」スマホ経理してみる

ならば、長所である経費の支払いや売上の計上はスマホで行い、短所である売掛の入金や試算表のチェックはパソコンで行うと割り切って使われてはいかがでしょうか?

何も全てスマホにこだわることはありません。
経理が一番楽になるおいしい部分だけ選択すれば良いのです。

経理は「貯めると」しんどいので、手間がかかって内容を思い出すのに時間を要する日々の経費などはスマホで処理すれば良いでしょう。

それ以外の取引は、思い切ってパソコンで処理してしまいましょう。
売掛入金時の精算仕訳や給与の支払い時の仕訳、残高試算表のチェックと細かい修正が主な作業になるでしょう。
つまり、「半分だけ」スマホ経理というわけです。
日々の経費を計上しないだけでもかなり時間が短縮できますよ。

植田会計事務所は研究も兼ねているのでスマホからの経理にこだわっていますが、皆さんは自社に合った経理スタイルを探してみてください。
もし、スマホ経理のやり方が分からなかったり、現在の経理にスマホを活用されたい方はぜひ植田会計事務所へご相談ください。
スマホでできること、できないことをお伝えできればと思います。

またまたスマホから残高試算表を確認する方法

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

スマホからやよいの青色申告オンラインにログインして残高試算表を確認する・・・。
基本的にやよいの青色申告オンラインはデスクトップPCからの使用を前提としており、スマホからログインしても画面表示がうまくできず使い物にならないことは既にお伝えしているとおりです。

しかし、経理をスマホから行っているのなら、残高試算表の確認も、できることならスマホから行えた方が便利ですよね?
なので、今回はスマホからやよいの青色申告オンラインにログインし、残高試算表を確認できる方法の紹介です。

試算表のダウンロード

まずはスマホから「弥生マイポータル」にアクセスし、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。
起動する製品名を聞かれるので「やよいの青色申告オンライン」を選択。
(なお、このときにスマホが縦向きだと表示されにくいので、横向きでも表示できるよう画面のロックを解除しておくと便利です)
次にメインメニューの中の「レポート・帳簿」から残高試算表を選択すると「帳票ダウンロード」というボタンがあるのでクリック。
帳票ダウンロードから「PDFダウンロード」を選択すると、残高試算表がPDFの状態で表示されるのです。
少々面倒な方法ですが、これでなんとかスマホから残高試算表を確認することができます。
もちろんこの残高試算表をPDFの状態で保管したり印刷することが可能です。

売上や利益をスマホから確認

スマホから残高試算表を確認できるということは、単なる経理の利便性向上を意味しているわけではありません。
リアルタイムで売上や利益を把握することで、経営計画の進捗も確認できるのです。
経営計画についてはまた別の機会にお話ししますが、自社の成績を「リアルタイム」に「数字」で確認できるということがどれだけ有益なことかはご理解いただけるのではないでしょうか?
売上が自分の計算よりも少ないならさらなる営業活動を行い、利益が予想よりも多いなら決算対策を考える、といった行動が早めにスタートできます。
また、明らかに数字がおかしい場合も、早い段階で修正に取りかかれます。(これが2〜3カ月も空くと、忘れて修正の必要性すら感じなくなっているかもしれませんね…)

いかがでしょうか?
みなさんも興味を持たれたらぜひスマホからの残高確認をお試しください。

 

ついにスマホでの確定申告が可能になります

ついにスマホでの確定申告が可能になります

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

少し前の記事ですが、日本経済新聞の記事によると、国税庁は2019年1月からスマホを使って確定申告ができるよう、現在の確定申告システムの刷新を行うこととなりました。

これまでも申告書を作成する段階まではできましたが、データを送信することはできず、入力内容を紙に印刷して提出する必要がありました。
(ちなみに青色申告決算書や譲渡の明細は入力できず、別途紙媒体で作成する必要があります)
しかし、今回の刷新はこのような手間をかけず、スマホに入力した内容をそのまま送信して申告できるようにするものです。

システム刷新の背景に「作業の効率化」

この刷新の背景には「副業の広がりで確定申告が必要な人が増えているため〜」とありますが、本当の理由は違うはずです。
私は「税務署の作業効率を上げるため、e-TAX(電子申告)をより普及させるべくスマホにも対応する」が本当の理由と考えます。
実際に税務署の方も「税務署はギリギリの人員で運営されているので、さらなる作業効率の改善のためe-TAXの普及をお願いします」と事あるごとに訴えているのが現状です。

税務署の人員がギリギリかどうかは不明ですが、国の方針として税務申告の電子化を推進していることは確実です。
最初はまるで使い物にならなかったe-TAXも、今では紙で申告することが考えられないほど便利なインフラとなりました。
きっとスマホでの申告も、最初は不具合のオンパレードで「あんなものは使えない」と選択肢から外してしまう方も出てくるでしょう。
しかし、惑わされてはいけません。
必ず!確定申告=スマホがあたりまえ、という世の中になります!

今のうちからスマホ経理に慣れておくこと!

なので、私は今からスマホでの経理に慣れておくことをお勧めします。
スマホからの申告ができるのに、経理はデスクトップPCで行うというのは効率的ではありませんよね?
今は紙で作成せざるを得ない青色申告決算書なども、流れからいくとスマホでの作成もできるようになるはずです。
(おそらく技術的には決算書なども作成できるはずですが、まだ国税庁側にそれらのデータを受け入れるだけのキャパがないのでしょう)

何度もお話していることですが、小規模企業の経理原則は「手間」と「お金」をかけないことです。
スマホ経理とスマホ申告を身に付けて、手間をかけない経理を目指してください。

年明け経理はリスクがいっぱい!

早いもので、今年も残すところあと2カ月となりました。
つい先日まで「暑い!暑い!」と言っていたような気がしますが、最近は朝晩が寒くてもう一枚上着が欲しくなりますね・・・。

さて、われわれ会計事務所の業界ですが、だいたい11月頃から繁忙期に入ります。
繁忙期の内容は次のようになっています。

11月 お客様に対し年末調整と確定申告の資料提供のお願い
12月 年末調整及び個人事業主のお客様の決算予想
1月 法定調書や償却資産の申告、還付申告の場合は確定申告の開始
2月 還付以外の確定申告や贈与税の申告開始
3月 確定申告終了

このように、3月15日の確定申告最終日まで会計業界はノンストップでバタバタと過ごします。
(さすがにお正月だけは休みますが・・・)
会計事務所にとって確定申告はその年のビッグイベントなので、最終日を迎えると「今年もやり遂げたぞ〜」という達成感に満たされるものです。

・・・満たされるのですが、それと同時にいつも「危ないな〜」と私が感じていることがあります。

個人事業主の方は経理をいつ頃からスタートしていますか?

毎月経理をコンスタントに行っている方は何の問題もありません。
業種にもよりますが3カ月〜半年に一度という方もおそらく大丈夫でしょう。
しかし、実際には大多数の方が「年が明けてから」経理をスタートしているのではないでしょうか?
この、年が明けてから経理をスタートするという方法はかなりリスクがあります。
それは「気付いた時には既に手遅れ」という会計業界の人間にとっては絶対に避けたいリスクです。

リスク1     ギリギリ消費税の課税事業者になってしまう!

今までは売上が900万円台で推移していたが、去年はたまたま売上が1,000万円をギリギリ超えてしまった・・・、というケース。
同じ1,000万円の売上でも、消費税の課税事業者なら1,000万円×8/108=74万円が発生します。
ここから支払った消費税を控除するのですが、半分控除できたとしても37万円納付することになります。
ギリギリ1,000万円を超えたために多額の納付を行うくらいなら、少し仕事を休むか値引きすべきでした。
しかし年が明けてから気付いても、既に手遅れです。

また、既に課税事業者となっている場合でも消費税は年々取り扱いが複雑化しているので、「年が明けてから〜」なんてのんびり構えていると思わぬ事態になる可能性があります。

話が長くなってきたので、続きはまた次回にお話しします。

続 売掛金の入金をスマホから登録する方法

表題のとおり、ずっと考えてきた弥生オンラインにおける売掛入金をスマホで登録する方法の続報です。
新しい方法を発見しました!
というか、なぜこの方法をすぐに思いつかなかったのか・・・。

売掛入金用の科目を設定する

結論からお伝えすると、弥生オンラインにPCからログインして「収益(または売上)」に売掛入金用の科目を設定するだけです。
これで100%目的を達成できるわけではありませんが、以前お伝えした他の科目を代用する方法よりも本来の仕訳に近いものが登録できます。

実際の手順は次のとおりです。
① 弥生オンラインにログイン
② 「設定メニュー」から「科目の設定」を選択
③ 「収益(または売上)」のタブから「科目を追加」選択
④ 科目名を「売掛金入金」などと入力し、「取引の入力で表示」にチェックが入っていることを確認してから「登録」をクリック

これでスマホ版を開くと、設定した科目が「収入」で選択できるようになっています。

具体的な取引の登録方法は?

例えば個人事業主の方について、売掛金10,800円、その内源泉所得税1,021円の振込入金があった場合、取引の登録方法は次のようになります。
① 収入「売掛金入金」を選択して次へ
② 取引先を入力するか既存のものから選択して次へ
③ 金額10,800円を入力して次へ
④ 「うち源泉所得税」をオン
⑤ デフォルトでは源泉所得税は税込価額の10.21%が計算されるので、それを1,021円に訂正して登録

やっぱりPCからの訂正は必要

しかし、このままだと「売掛金入金」という科目は収入として計算され、利益が二重計上されてしまうので、弥生オンラインにPCからログインした際に「売掛金入金」を本来の「売掛金」に訂正します。
補助科目の設定もお忘れなく。

もしかすると「それなら売掛金という科目そのものを設定すれば良いのでは?」と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、売掛金という科目はすでに「流動資産」に登録されています。
これと同じ名前の売掛金を「売上」に登録することはできません。
登録しようとすると「既に登録済みの科目名(売掛金)を登録することはできません」というエラーメッセージが表示されます。

負債科目にも応用できます!

買掛金や未払金の支払いをスマホから登録するために「買掛金支払」や「未払金支払」などの科目を「売上原価(または仕入)」または「費用等(または経費)」に設定すると、売掛金と同じくPCでの訂正が楽になります。

訂正が必要という点では今までの方法と変わりがありませんが、今回の方法は「代用する科目を自分好みのものにできる」という点に特色があります。
毎度のことですが、弥生の開発チームにはさらなる改良を望みつつ、皆様はぜひ今回の方法をお試しください。

スマホから弥生会計オンラインにログインするとどうなるのか?

スマホからクラウド会計ソフトにログインするとどうなるのか?

スマホで経理を行なっている方、その中でも「弥生会計オンライン」や「やよいの青色申告オンライン」を使用されている方なら当然湧いてくる疑問です。

私のブログでも度々「弥生のスマホアプリではできない処理があるので、必ずオンライン版にログインする必要がある」と述べてきました。

しかし、オンライン版はwebサイト上に存在します。
そして、スマホはPCと同様のwebサイトにアクセスすることができます。
ならば、ひょっとしてスマホからログインするとオンライン版をそのまま使えるのでは・・・?
そう考え、実際にスマホからログインしてみました。

ログインすることは可能です。
画面左側に表示された仕訳入力やレポートを選択することもできます。
が、メニュー以外の表示がうまくいきません。
やはり画面の大きさが違いすぎるため、表示できない部分がかなり出てきます。
なんとか動かして取引を登録することもできましたが、実用には程遠い状態です。

弥生のサポートにも質問してみましたが、オンライン版はPCでの使用を前提としており、モバイルには対応していないとのことです。

残念ですね〜。
表示が小さくてもPCと同じ表示さえできれば、経理を全てスマホで完結することができるのですが、できないものは仕方ありません。
いつかはスマホで経理を完結できることを願いつつ(弥生に要望も出しておきました)、植田会計事務所は可能な限り経理をスマホで進められる方法を模索し続けます。

売掛金の入金をスマホから登録する方法

「やよいの青色申告スマホ版」は「業務の合間に経理を済ませたい!」「経理のために時間を作ることが難しい・・・」という小規模事業者の経理を楽にしてくれる、とてもシンプルなアプリです。

私の事務所でも、以前は領収書を受け取る度にデスクトップ版の弥生会計を立ち上げて入力していました。
しかし、今では先日の投稿にも記載したようにやよいの青色申告オンラインにログインすることは月に1〜2回です。
ログインすると「何だか久し振りに経理しているな・・・」と不思議な感覚を覚えます。

これでオンラインにログインすること自体なくなれば、もっと皆さんの経理を楽にすることができるのですが、まだその段階には至っておりません。

私がオンラインにログインしなければならない理由の半分は残高試算表の確認で、残り半分が売掛金入金の登録です。
このうち、売掛金入金がスマホからでは登録できないのは、単純に収入の科目で「売掛金」が存在しないためです。
売上を計上するときは相手科目で売掛金を使用できますが、入金時に売掛金を使用できないというのはどうなんでしょうかね?

私の事務所でも、売上の発生(依頼が完了)が今月で、入金は来月ということが 多々あります。

それでは売掛金の入金があった場合、スマホで登録するにはどうすればよいのでしょうか?

方法① とりあえずの取引を計上する

入金時に売掛金が使えないなら、他の科目をとりあえず使用し、オンラインにログインしてから訂正する方法です。
具体的には、物の引き渡しやサービス提供が完了した時点で収入は「売上」、取引手段は「売掛金」を計上し、入金時にも収入で「売上」、取引手段で「売掛金」を選択し、摘要に「入金 要訂正」などとメモをしておきます。
そしてオンラインにログインした際に売掛金の取引をチェックし、摘要を見ながら訂正が必要な取引は「売掛金を現預金」に、「売上を売掛金」に変更するのです。

方法② 年末に不足する売上を計上する

年中は入金時に売上を計上し、年末に「今年中に発生した売上で、入金が来年以降になるもの」を足す方法です。
2年目以降は「去年足したものを今年の売上から引いて、今年中に発生した売上で、入金が来年以降になるものを足す」方法となります。
いわゆる「期中現金主義、決算で発生主義に修正」という方法です。
この方法は処理は楽になりますが、入金が遅かったり滞っている取引先があると、決算数値を予想したり正しい売上を計上することが難しくなります。

私としては少々手間でも①の方法をおすすめします
②の方法だと取引先が多くなった場合、未収があっても気付かない可能性があります。
また、売掛金の入金が預金ではなく、現金で回収することがある方はこまめに記録をつけないと必ず計上もれが発生してしまうので、①の方法を選択すべきでしょう。

売掛金の入金はこまめにチェックする必要があります。あまりにも間が空いてしまうと請求が難しくなるケースがあるためです。
また、売上の計上もれは税務調査で指摘され、余分な加算税等を負担することにもつながるので注意しましょう。
いずれにせよ、弥生の開発チームにはより一層の改善を望むばかりです。