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eLTAXの利用者ID表示場所についての記事の訂正と「e-Taxと統合しないの?」【62】

7月は仕事と私事でバタバタと過ごしてしまい、結局記事の投稿ができないまま終わりました・・・。
いろいろと人生初となるイベントなどがあったのですが、まあ~良い経験になりました。
いつかまた、この経験をお客様に還元できたらと思います。

正しくは「利用者IDが表示されない場合もある」でした

話はガラリと変わりますが、以前「el-taxの利用者IDが記載されないので苦労します~」という趣旨の投稿をしましたが、訂正させてください!
以前の投稿:50 eLTAXの利用者IDはどこに記載されているのか?
「どこにも表示されません!」と書きましたが、正確ではありませんでした。

「表示されない場合もある」というのが正確です。

例えば公式のel-taxソフトを使用している場合は結構いろんな箇所に表示されています。
植田会計事務所で使用する税務申告ソフトでも、電子申告後に受け取る「メッセージ詳細」には表示されていました。

しかし、電子申告後に受け取るメールに表示されないものもあります。
少なくとも、某大手さんのソフトを使用して電子申告を行った場合は表示されません。
※その某大手さんの7年前の電子申告控えを見るとちゃんと表示されているので、仕様が変更されたのでしょうか?

結局、某大手さんは「大手」なので、お客様が植田会計事務所に移って来られる場合、「以前はその某大手さんのソフトを使用していた確率が高い」→「el-taxの利用者IDがどこにも表示されていない・・・」ということだったようです(-_-;)

e-taxとel-taxが統合してくれれば・・・

そもそもe-taxソフトとel-taxソフトの仕様が一緒ならこんな問題は生じないんですけどねえ?
税理士会でも「両システムを統合せよ」と要望を出しているので、不便に感じている税理士は多いようです。
日本税理士会連合会HP:電子申告に関する要望事項 (eLTAX 編)
(1ページ目最後の段落に上記の要望が記載されています)

統合されれば、わざわざ「e-taxで国へ法人税を電子申告」「次はel-taxで県・市へ法人県民税などを電子申告・・・」なんて二度手間が無くなります

もっと言えば、届出関係も1つ出せば関係する役所へ届くようにしていただければ大変助かりますよね?
例えば代表取締役の異動があった場合、「税務署」「県」「市」へそれぞれ異動届が必要になります。
e-taxでの異動届は結構すんなりいくのですが、el-taxではエラーの嵐となることは以前投稿した記事のとおりです(^_^;)
以前の投稿:代表取締役の異動届をe-taxで行っていますか?

さすがにel-taxを使用する場合は届出書の内容を「複製」することができますが、それでも内容的に同じものをわざわざ3部作ることは結構な手間です。

納税者の利便性を重視したシステムの構築を望みます!

やはり「国」「県」「市」の間にある垣根は大きい、ということでしょうか?

垣根といえば、毎年行われる確定申告の相談会場では「年金収入400万円以下」の方で申告不要となるケースの方に対しては「今年は申告しなくて大丈夫ですよ~」と申告しないことを勧めています
しかし、医療費や生命保険の控除を適用することで住民税が減少する場合もあるため、住民税の申告を行った方が有利なのですが、相談会場では住民税の申告はできないため、市役所へ行って申告するよう案内せざるを得ないのです。

これもどうなんでしょう?
わざわざ相談会場に来ていただいた納税者の方に、市役所に行くよう案内するのもねえ・・・。

ちなみに申告不要でも確定申告をすることは可能です。
確定申告すれば住民税の申告も同時に行ったことになるため「申告不要だけど市役所まで行くのも大変だし、ここで確定申告していくよ」という納税者の方もいらっしゃいます。

繰り返しになりますが、e-taxとel-taxのシステムが統合されていればこんな不便は生じず、「住民税申告だけの方も申告していってくださ~い」と気持ちよく案内できるのです。

実際に使用するのは納税者なので、ぜひe-taxを運営する国税庁とel-taxを運営する地方税共同機構(監督が総務大臣なので総務省?)には納税者の利便性を第一としたシステムの開発を望みます。