月別アーカイブ: 2018年3月

【画像多数】エクセルの帳簿をやよいの青色申告オンラインに取り込んでみましょう!

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

今回は画像をたくさん使って、帳簿を会計ソフトに取り込む方法をお伝えします。現金出納帳や預金出納帳をエクセルで作成されている方は多いと思います。
「やよいの青色申告オンライン」なら、そのエクセルで作成した帳簿から取引を簡単に取り込むことが可能です。

取り込みたいファイルを「CSV」形式で保存します

まず、図のような現金出納帳があったとします。
最低限必要な項目は「日付」「入金」「出金」「摘要」です。

これを取り込みたい場合は一旦CSV形式で保存します。
「ファイル」→「名前を付けて保存」から「ファイルの種類」で「CSV」を選択しましょう。

いろいろメッセージが出ますが、とにかく「OK」を選択してCSV形式で保存します。

保存できました。

やよいの青色申告オンラインに取引の取り込み方法を指定します

保存できたらやよいの青色申告オンラインのメニューから「入出金明細ファイル取込」を選択して、さきほどのCSVファイルを指定の場所へドロップします。

こんな画面が出てきます。

やよいの青色申告オンラインにどれが「日付」「入金」「出金」「摘要」か指定してあげましょう。
指定するときは「▼」をクリックします。(下図の青丸)

なお、入金と出金は1列にまとめても大丈夫ですが、出金には「-(マイナス)」の符号を付けてきましょう。

「日付」は「〇月〇日」の形式で入力されている場合は「日付(年月日)」を選びます。
また、取り込みを何行目から行うかも指定しなければなりません。

1行目は項目が並んでいるだけなので不要です。
2行目は前月繰越なのでこちらも不要です。
なので「3行目」から取り込むよう指定しましょう。(下図の赤丸参照)

次にこのファイルは何の科目の取引なのか指定します。
補助科目は預金出納帳を取り込む場合などは必要でしょうが、現金出納帳の場合は重要ではないので私は指定していません。

1~2の設定ができると、表示している状態で取り込んでも良いか聞かれます。
実際の帳簿で何百行取引があっても、画面では5行分の取引しか表示されません。

「取込を実行する」をクリックすると画面が変わり取り込みが開始されます。
しばらく何の取引も表示されないので失敗したのかと不安になりますが、下図赤丸の点灯が止まるまで数秒待ちましょう。

表示が下図赤丸のように変わったら、更新をクリックします。(下図青丸)

取り込んだ結果が出てきますが、まだ確定ではありません。
取り込みを行うと、現金取引の「相手勘定」を弥生側が自動で推定してきます。

取り込みができたら後は確認し、必要な箇所を修正するだけ


相手勘定は摘要欄で判断しているようですが、上図の4/2の正しい相手勘定は「買掛金」なので手動で修正します。

修正は勘定科目の「▼」を押して正しい勘定科目を選択して行います。

確認・修正ができた取引は、右側の「取引の登録」から「する」を選択します。
なお、修正を行った取引は自動的に「する」が選択されます。

取引が多い場合は一つ一つ選択すると手間なので、左側の「全選択」をクリックしてから「選択された取引の操作を行う」→「取引の登録を「する」に変更する」を選択すると、表示されたすべての取引を「する」に選択できます。

そして画面一番下の「表示されているすべての取引を確定する」をクリックします。

すぐに取引の登録は完了します。

注意点3つとまとめ

注意点としては、3つあります。

一つ目は、取り込んだ取引の日付がデフォルトでは「直近が先頭」となることです。
つまり、1~31日まで毎日取引がある場合、上から31~1日の順番で表示されるのです。

あまり影響がないところではありますが、なんとなく落ち着かないという方は取り込んだ画面の「日付」をクリックしてください。
日付の順番を逆転させることができます。

二つ目は、取引が150件を超える場合、ファイルの取り込みでは1度にすべての取引を取り込めますが、やよいの青色申告オンラインに1度に登録できる取引は150件までとなることです。

この場合、まず150件分登録を行い、その後改めて最初の手順であるメニューの「スマート取引取込」→「未確定の取引」を開くと、まだ登録されていない残りの取引が表示されるので、引き続き登録の作業を行う必要があります。

三つ目は、ファイルを取り込む時間が通常よりも長くかかる場合があることです。

スマート取引取込は取り込むファイルの内容を一度弥生へ送信し、弥生側で科目の推定などの処理が終わったものが送り返されてくる仕組みです。

弥生側での処理が混み合った場合、なかなかデータが返ってきません。
2018年でいうと、確定申告の期間中はやはり混み合っていたようです。

混雑時を避けることも重要ですが、あまりデータをまとめ過ぎず、1カ月ごとなどこまめな処理を心がけましょう。

テキストベースだと煩雑に見えますが、1度やり方さえ覚えれば取引が数百件あっても5分程度で登録できることがスマート取引取込の魅力です。
「取引の入力に使う時間がもったいない」と思われる方はぜひお試しください。

確定申告後にやっておくべき2つのこと

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

毎年のことですが、嵐のような確定申告がようやく終わりました〜!
資料が2月中はあまり集まらず、3月に集中したため、植田会計事務所の確定申告は実質的に2週間程度だったことになります・・・(汗)

ようやく終わってひと休憩、と行きたいところですが、その前にやることが2つあります。

1.どのような思考回路で判断したかのメモ

決算書や申告書を作成する際、必ず「判断」に悩む箇所が出てきます。

「この経費は月に20日は使用する車のものなので事業供用割合は66.6%、切りがいいところで70%としておくか・・・」とか「支払手数料には外注の経費を計上しているので、金額が小さい振込手数料は雑費に入れておこう」など、正解がないために「判断」をしなければならない場面です。

そのときは自分で合理的な判断をしたつもりですが、1年も経つと同じ状況でもまた違った判断をしてしまうことがあります。

年によって判断が異なるようでは、そもそもの判断が正しかったのか疑問になりますよね?
また、毎年同じ箇所で同じように悩むことは時間の無駄でもあります。

そんなことにならないように、判断の基礎となった思考回路をメモで残しておきましょう。
メモを作成することは面倒ですが、次回以降はメモを確認するだけで悩むことなく決算書の作成を進めることができます。

メモは手書きでも良いですし、パソコンのメモ帳に記録しておいても良いでしょう。

この思考回路のメモは記憶が新しいうちに作成しておかないと思い出せなくなります。

一言でも良いので、迷った箇所の判断について、思考回路のメモを残すようにしましょう。

2.次のイベントに向けた自分へのメッセージ

確定申告後、次に来るイベントの自分に対するメッセージです。

例えば今年は所得が減ると分かっている場合は、カレンダーやパソコンのディスプレイなど目につく所に「7/1予定納税の減額申請準備、7/15期限」とメモを残しておきます。

今年から消費税の課税事業者になる場合は確定申告のファイルなどに「期首の棚卸資産の消費税は控除できるので忘れないように!」とメモを貼っておきます。

確定申告が終わった直後は「この後◯カ月後に重要な届出を出さないといけないな!絶対忘れないぞ!」と思っていても、しばらく確定申告関係の作業から遠ざかるとスコーン!と忘れてしまうものです。

特に、私のように自分の記憶力を疑っている方は確定申告時の記憶が残っているうちに「自分へのメッセージ」を残してみてください。
きっと「あのときの自分、よくやった!」と思うことがあるはずです。

ふるさと納税の明細は1件ずつ記載しないといけないの?

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

先日、確定申告相談会に従事した記事を投稿しましたが、その相談会で今年も多かったのが「ふるさと納税」です。

ご存知、ふるさと納税は県や市の地方自治体に行う寄付をいい、寄付をすると大抵の場合「お礼の品」がもらえます。

また、限度額はありますが寄付した金額から2,000円を超える部分が所得から控除されるので、上手くやれば2,000円の負担で各地の名産品をもらうことができるのです。

私もふるさと納税は行なっていますし、お客様にも「絶対に得」なのでおすすめしています。

ふるさと納税は明細の入力が手間でした

そんなふるさと納税ですが、確定申告の際は少し手間がかかります。
というのも、WEB版E- taxなど電子申告を行う際は1回の寄付ごとに寄付先の「名称」「所在地」「寄付した日」「金額」など最大6項目を入力しなければならないのです。 だいたい皆さん1万円の寄付を3〜10件されているので、入力だけで結構な時間がかかります。
国税庁:寄付金控除の入力編(P3参照)

WEB版E- taxは寄付先の自治体を選択すると自動的に所在地も出てきますが、植田会計事務所が使用する税務ソフトでは出てこないので全部手打ちなんですよね・・・。

そんなわけでふるさと納税はおすすめだけど手間がかかると思いながら冒頭の確定申告相談会に従事していると、税務署の方から「ふるさと納税の件数が多い場合は合計額の入力で結構です」との話が出るではないですか!

「なんでい!なんでい!相談会だけ特別扱いなのかい!?」なんて思いながら「もしや?」と調べてみると・・・、ありました!

寄付先はまとめて入力OKです!

国税庁:寄付の件数が多い場合(おおむね3件以上)の入力について

ふるさと納税以外の寄付がある場合は注意しなければいけませんが、3件以上寄付先があるときはまとめてもOKとなっています。

リンク先にもあるように、まとめるときはどれか1件の寄付先を入力し、名称と所在地の最後に「ほか」とつけて、金額は合計額を入力するだけです。

先ほども述べましたが、ふるさと納税される方はだいたい3件以上されています。
なので、ほとんどの方は記載をまとめることができるようになりました!
これで今年も心置きなくふるさと納税をおすすめできます。

スマホを使えば家計簿も苦にならない!?

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

今回はつけられそうでつけられない、「家計簿」についてのお話です。

なぜ税理士が家計簿?とは思わないでください!
個人事業主や小規模企業の経営者にとって家計簿をつけることは、事業の帳簿をつけることと同じくらい大事なことなんです。

なぜお金が足らないのか?その原因は事業以外にあるのかも

帳簿では利益が出ているのに、実際にはお金が足らない・・・。
そう感じている方は多いと思います。
私がそのようなご相談を受けた場合、まずは事業の帳簿を見せていただき原因を探します。
ところが、まれに事業が好調なのに「お金が足らない!」という方もいらっしゃるのです。
そんなときは家計の中身をお聞きします。

皆さんはご家庭の食費、医療費、日用品費などが毎月いくらかかっているか把握していますか?
確定申告している方なら医療費や保険料は大体把握しているかもしれません。
しかし、食費や日用品費、水道光熱費は集計してみると想像以上に増えるものなのです。

そう、事業が好調なのにお金が足らない原因は、家計にあることも多いのです!

経営者の財布は事業資金と運命共同体

経理のマニュアル本などでは「事業のお金」を「個人のお金」と区別し、事業用の財布を用意して金銭出納帳をつけましょう!などと書かれていますが、皆さんそんなことされてますか?

ほとんどの方が事業と個人のお金を区別せず、支払ったり受け取ったりしているはずです。
帳簿上では事業の支払いを立て替えたり、法人からお金を返してもらったりとなりますが、実態としては「どんぶり勘定」ですよね?

そのため、事業の帳簿だけでなく、家計の帳簿「家計簿」をつけることがお金を管理する上で大事なんです。

スマホでつける家計簿は、今までの家計簿とは別物の存在に

しかし、「帳簿は苦手だが仕事なので頑張ってつけている」という方も、家計簿となるとどうにも億劫になりますよね?
私も同じです。

そんな私ですがスマホを使用することで、とうとう家計簿を続けられるようになりました!
私が使用しているものは、マネーフォワードが提供している家計簿アプリです!
https://moneyforward.com/s

ノートやパソコンで家計簿をつけている場合、いちいち家計簿のために筆記具を出したり電源を入れたりと「準備」が必要になりますが、スマホアプリならスキマ時間にサッと入力できます。
このアプリを使うようになってからは、領収書が出ない自販機での支出ももれなく入力できるようになりました。

また、抵抗があるかもしれませんが、銀行口座とクレジットカードの連携を試してみてください。
きっと予想以上に家計簿が楽になりますし、常に口座の残高やクレジットカードの次回支払額が確認できて非常に便利です。

今までの家計簿は「頑張って」つけるものでした。
しかし、スマホでつける家計簿は登録が簡単で結果がすぐに反映されるため、つけていて「楽しい」ものになります。
スマホの家計簿は今までの家計簿とはまったく別物の存在ですね。

お金が足らないとお悩みの方もそうでない方も、スマホで家計簿をつけて、家計に問題がないか調べてみてください!

また、事業やその家計に不安があるようでしたら、植田会計事務所にご相談ください。
皆様と一緒に解決できるよう頑張らせていただきます。