月別アーカイブ: 2019年4月

59 さようなら平成 ありがとう平成

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

さようなら平成

ものすご~くありきたりな今回のタイトルですが、これ以外考えつきませんでした(^_^;)

当初、平成という時代が終わることについて、考えることは「5/1をまたぐ場合、事業年度の表示はどうしよう?」とか「お客様に送る郵送物の元号を間違えないようにしないと・・・」など、仕事上の取扱いばかりでした。

しかし、平成最後の日である4/30が近付くと、自分が今まで歩んできた道のりが思い出されます。

考えてみれば、私の人生の大半は「平成」でした
大学への入学、就職活動、税理士を目指したこと、税理士試験に悪戦苦闘したこと、転職、結婚、子供の誕生、独立・・・。
これらすべてが平成の世の中での出来事です。

そして、平成で忘れてはならないものとして「阪神・淡路大震災」や「東日本大震災」といった災害や「地下鉄サリン事件」「福知山線脱線事故」といった事件・事故の数々・・・。
これらは間違いなく、私の人生に大きな影響を与えています

そんな平成がいざ終わるとなると、感慨深いものがあります。

ありがとう平成!

良いことも、悪いことも、楽しいことも、辛いことも、色々なことがたくさんありました。
すべて足すとプラスなのかマイナスなのか分かりません。
分かりませんが、「ここまでがんばってきて、良かったんじゃないか?」とは思えます。
後悔が無いわけではありませんが、悪い後悔じゃないように思います。
そう思えるような人生を過ごした平成に対しては、「ありがとう」という言葉を送りたい・・・そんな気持ちです。

だからどうした?という内容の投稿ですが(^_^;)、年末年始の投稿と同じく、時代を締めくくるタイミングで思うことを述べてみました。

植田会計事務所が開業してからもうすぐ7年が経過します。
平成の時代にご契約いただいたお客様、ご協力いただいている業者様、友人と家族に感謝しつつ、これからも皆さまのお役に立てるようなサービスを植田会計事務所は提供していきます。

次の令和の時代でも、植田会計事務所をよろしくお願い申し上げます。

58 ふるさと納税の明細は1件ずつ記載しないといけないの?後日談

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

確定申告は資料の保管・整理まで終わって、ようやくゴールです

今更ながらですが、確定申告が終わりました!
今年は様々な改善を行ったことにより、作業効率はかなり良くなったはずでした。
が、同時期に確定申告以外の業務が重なったことにより、結果としては3月15日最終日まで作業を行うことに・・・(^_^;)
作業効率を改善したり、パートさんを採用しておいて良かった・・・。

さて、会計事務所の仕事は皆さまの確定申告を行って「終わり!」では当然ありません。
申告が終わったら必要な資料はコピーやスキャンを行って事務所で保管し、申告書の控えとお預りした資料をお返しする準備にとりかかります。

また、軽微な記載もれがある場合は税務署から連絡が入りますので、こちらも確認の上、必要があれば再度データを送信しておきます。

それはいいのですが、今回お伝えするのはタイトルにあるとおり、以前投稿した「ふるさと納税の明細は1行ずつ記載しないといけないの?」についての後日談です。

ふるさと納税の明細をまとめて記載したところ、税務署から連絡が・・・

以前、「ふるさと納税の明細はまとめて記載してOK」という記事を投稿しました。
ふるさと納税の明細は1件ずつ記載しないといけないの?

内容を要約すると、植田会計事務所のお客様へ「ふるさと納税の寄付可能額をお伝えするサービス」を開始したところ、これが好評でした(^_^)
皆さん3~10件の寄付を行う方が多いのですが、中には寄付の件数が20件を超える方も・・・!
それはそれで節税できてめでたしめでたしとなるところですが、申告するとなると入力が大変です。
「まとめて記載できたら楽で助かるな~」と思っていたところ、確定申告の相談会場で税務署の方が「まとめて記載してもOKです」と話されているのを聞き、調べてみると確かにそのような記載方法が国税庁HPに掲載されていたので良かった良かった、というお話しです。

さて、今回も同様に数件ある寄付先について、代表寄付先を1件選び、
「〇〇町 他」
「〇〇県〇〇市〇〇・・・ 他」
として記載して申告していたところ、3/15を過ぎた頃にとある税務署より連絡が・・・

「〇〇税務署ですが、先生の申告された納税者のふるさと納税について、寄付金の記載事項がまとめて記載されているようですが・・・」
「はい、そのとおりですが?」
「第二表はまとめても結構ですが、添付省略する際の記載事項には1件ずつ明細を記載していただきたいのですが
「え?まとめて記載しても良いとされているのに、結局1件ずつ記載が必要なんですか・・・(-_-;)?」
「必要です。よろしくお願いいたします」

よろしく、と言われても軽々しく「はい分かりました」とは回答できません
ここで引き下がると来年から作業量が増えてしまいます。

そこでまた国税庁のHPを再チェック。
すると、平成30年分のQ&Aでもふるさと納税の記載方法について回答がありました。
国税庁HP:寄付金の入力件数が多い場合の入力方法について

平成29年分よりも、さらに簡素化されていますね(^_^)
これをもとにまた税務署へ回答します。

「皆さんそうされています」論法は通じませ~ん(^_^;)

「やっぱり国税庁のHPにもまとめて記載しても大丈夫とありますよ」
「そうなんですか?・・・でも、他の税理士先生は皆さん1件ずつ記載されていますので、やはり1件ずつ記載してもらえませんか?」
いやいやいや、この回答はおかしいですよね?(^_^;)

税務調査でもたまに出てくるこの「皆さんそうされています」論法
慣れていない方だと「それなら仕方ないか・・・」となるところですが、植田会計事務所ではご法度です。

「国税庁のHPでもまとめて記載して良いとされている」ことと「納税者の作業負担が増してしまう」ことを再度説明し、一度内部で確認するよう依頼します。
そうして待つこと数分、税務署から回答がありました。
「先生のおっしゃるとおりで結構です」
ですよね~(^_^)
誤解が解けて良かったです!とお伝えしてやり取りを終えました。

正しい情報に基づいた確定申告を!

まあ今回のようなトラブル?が起こるのも、従来の紙ベースでの申告から電子申告への移行途中にあることが原因ではないでしょうか?
税務署の方も税務上の取扱いだけでなく、申告方法ごとの取扱いを覚えられるかというと・・・、かなりの負担ですよね?

ただし、だからといって納税者側の事務負担が増えて良いことにはなりません
法律や公式に表明しているルールに従い、なるべく少ない負担で確定申告を行っていただければ・・・という思いから今回の投稿を作成いたしました。
皆さまも不確かな話に惑わされず、正しい情報に基づいた確定申告を行ってください。

57 中小企業再生支援セミナー参加で改めて思う税理士の役割

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

企業再生の「ホンネ」を聞きにセミナーに参加しました

世の中の税理士事務所がすっかり確定申告モードになっている2月後半、植田会計事務所はあえて中小企業再生支援協議会が主催する中小企業再生支援セミナーに参加しました。

久しぶりに参加する認定支援機関としてのセミナー・・・。
目的は中小企業支援を実行されている方のパネルディスカッションです。
というのも、どうしても個人では認定支援機関の情報が不足しがちになるんですよね〜。
公的な情報は、当然中小企業庁のHPなどを見れば分かるのです。
しかし、本当に知りたい情報って、あまりおおっぴらに発信しにくいものが多いような気がします(^^;)
そこで、セミナーで行われるパネルディスカッションなら多少の本音が交わされるのではないかと期待しての参加です。

経験者の語る言葉は重みが違いました・・・

期待していたパネルディスカッションではありませんが、基調講演として話された弁護士N先生のお話はとても心に響きました。
特段新しいことを話されていたわけではありませんが、数多くの中小企業再生案件に携われた先生の言葉は、その重みが違うように感じられます。
また、税理士は中小企業に対しもっと積極的に関与していくよう提言されており、中小企業の支援にはやはり税理士の役割が重要なのだと再確認できました。

パネルディスカッションは期待と違う方向へ・・・

さて、肝心のパネルディスカッションは弁護士の先生、某地方銀行の執行役員、大手会計ベンダーの会長、そして中小企業再生協議会顧問の4人で行われます。
個人的には某地方銀行の執行役員の方のお話に興味があったのですが、そこまで突っ込んだ内容は話されませんでした。
逆に税理士でもある大手会計ベンダーの会長は「おいおい、そんなこと言っちゃって大丈夫かい?」的な発言が多く、なんだか税理士の印象が悪くなったような気が・・・(^_^;)
自社のアピールも凄かったです・・・)

税理士に求められる役割は「静」から「動」へ

結果としてあまり有用な発言が出てくることはなく、期待していた収穫はありませんでした。
しかし、税理士に求められる役割が「静」から「動」へ、「顧客が来るのを待つ専門家」から「積極的にサポートを提供する専門家」へ変わりつつあることは確かです。

植田会計事務所が従来から行ってきた「決算予想」と「キャッシュフロー予想」の情報提供は、まさにこの「積極的にサポートを提供する専門家」がとるべきサービスと考えております。
これからも中小企業は当然とし、個人事業主、小規模企業の経営を「積極的に」サポートできる事務所であろうと改めて思う、今回のセミナーでした。