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「半分だけ」スマホ経理してみる

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

スマホ経理を勧めている植田会計事務所ですが、今回は「半分だけ」スマホ経理を行おうというお話です。

スマホ経理で全ての作業ができるわけではない

植田会計事務所の経理をスマホで行うようになって、そろそろ半年になります。
「やよいの青色申告オンライン」にスマホからの入力はもちろん、スマホから売掛の入金処理や試算表のチェックなど、弥生が本来予定していない使い方もいろいろと模索してきました。
それは、パソコンで行う作業がスマホからもできると、経理の効率が格段に上がるからです。

しかし、スマホ経理は便利ですが、まだまだパソコンで行った方が良い作業が多くあります。
売掛の入金処理や試算表のチェックなどは、パソコンを使用する場合は何の問題もなく行える作業です。

また、スマホの弱点は何と言っても「画面の小ささ」です。
「やよいの青色申告オンライン」もスマホに対応していないため、無理にログインすると表示が途切れるなどの不具合が生じます。
スマホは「コンパクトで持ち運びに便利」というメリットと引き換えに、「一度に多くの情報を表示できない」というデメリットがあるのですね。

割り切って「半分だけ」スマホ経理してみる

ならば、長所である経費の支払いや売上の計上はスマホで行い、短所である売掛の入金や試算表のチェックはパソコンで行うと割り切って使われてはいかがでしょうか?

何も全てスマホにこだわることはありません。
経理が一番楽になるおいしい部分だけ選択すれば良いのです。

経理は「貯めると」しんどいので、手間がかかって内容を思い出すのに時間を要する日々の経費などはスマホで処理すれば良いでしょう。

それ以外の取引は、思い切ってパソコンで処理してしまいましょう。
売掛入金時の精算仕訳や給与の支払い時の仕訳、残高試算表のチェックと細かい修正が主な作業になるでしょう。
つまり、「半分だけ」スマホ経理というわけです。
日々の経費を計上しないだけでもかなり時間が短縮できますよ。

植田会計事務所は研究も兼ねているのでスマホからの経理にこだわっていますが、皆さんは自社に合った経理スタイルを探してみてください。
もし、スマホ経理のやり方が分からなかったり、現在の経理にスマホを活用されたい方はぜひ植田会計事務所へご相談ください。
スマホでできること、できないことをお伝えできればと思います。

またまたスマホから残高試算表を確認する方法

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

スマホからやよいの青色申告オンラインにログインして残高試算表を確認する・・・。
基本的にやよいの青色申告オンラインはデスクトップPCからの使用を前提としており、スマホからログインしても画面表示がうまくできず使い物にならないことは既にお伝えしているとおりです。

しかし、経理をスマホから行っているのなら、残高試算表の確認も、できることならスマホから行えた方が便利ですよね?
なので、今回はスマホからやよいの青色申告オンラインにログインし、残高試算表を確認できる方法の紹介です。

試算表のダウンロード

まずはスマホから「弥生マイポータル」にアクセスし、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。
起動する製品名を聞かれるので「やよいの青色申告オンライン」を選択。
(なお、このときにスマホが縦向きだと表示されにくいので、横向きでも表示できるよう画面のロックを解除しておくと便利です)
次にメインメニューの中の「レポート・帳簿」から残高試算表を選択すると「帳票ダウンロード」というボタンがあるのでクリック。
帳票ダウンロードから「PDFダウンロード」を選択すると、残高試算表がPDFの状態で表示されるのです。
少々面倒な方法ですが、これでなんとかスマホから残高試算表を確認することができます。
もちろんこの残高試算表をPDFの状態で保管したり印刷することが可能です。

売上や利益をスマホから確認

スマホから残高試算表を確認できるということは、単なる経理の利便性向上を意味しているわけではありません。
リアルタイムで売上や利益を把握することで、経営計画の進捗も確認できるのです。
経営計画についてはまた別の機会にお話ししますが、自社の成績を「リアルタイム」に「数字」で確認できるということがどれだけ有益なことかはご理解いただけるのではないでしょうか?
売上が自分の計算よりも少ないならさらなる営業活動を行い、利益が予想よりも多いなら決算対策を考える、といった行動が早めにスタートできます。
また、明らかに数字がおかしい場合も、早い段階で修正に取りかかれます。(これが2〜3カ月も空くと、忘れて修正の必要性すら感じなくなっているかもしれませんね…)

いかがでしょうか?
みなさんも興味を持たれたらぜひスマホからの残高確認をお試しください。

 

続 売掛金の入金をスマホから登録する方法

表題のとおり、ずっと考えてきた弥生オンラインにおける売掛入金をスマホで登録する方法の続報です。
新しい方法を発見しました!
というか、なぜこの方法をすぐに思いつかなかったのか・・・。

売掛入金用の科目を設定する

結論からお伝えすると、弥生オンラインにPCからログインして「収益(または売上)」に売掛入金用の科目を設定するだけです。
これで100%目的を達成できるわけではありませんが、以前お伝えした他の科目を代用する方法よりも本来の仕訳に近いものが登録できます。

実際の手順は次のとおりです。
① 弥生オンラインにログイン
② 「設定メニュー」から「科目の設定」を選択
③ 「収益(または売上)」のタブから「科目を追加」選択
④ 科目名を「売掛金入金」などと入力し、「取引の入力で表示」にチェックが入っていることを確認してから「登録」をクリック

これでスマホ版を開くと、設定した科目が「収入」で選択できるようになっています。

具体的な取引の登録方法は?

例えば個人事業主の方について、売掛金10,800円、その内源泉所得税1,021円の振込入金があった場合、取引の登録方法は次のようになります。
① 収入「売掛金入金」を選択して次へ
② 取引先を入力するか既存のものから選択して次へ
③ 金額10,800円を入力して次へ
④ 「うち源泉所得税」をオン
⑤ デフォルトでは源泉所得税は税込価額の10.21%が計算されるので、それを1,021円に訂正して登録

やっぱりPCからの訂正は必要

しかし、このままだと「売掛金入金」という科目は収入として計算され、利益が二重計上されてしまうので、弥生オンラインにPCからログインした際に「売掛金入金」を本来の「売掛金」に訂正します。
補助科目の設定もお忘れなく。

もしかすると「それなら売掛金という科目そのものを設定すれば良いのでは?」と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、売掛金という科目はすでに「流動資産」に登録されています。
これと同じ名前の売掛金を「売上」に登録することはできません。
登録しようとすると「既に登録済みの科目名(売掛金)を登録することはできません」というエラーメッセージが表示されます。

負債科目にも応用できます!

買掛金や未払金の支払いをスマホから登録するために「買掛金支払」や「未払金支払」などの科目を「売上原価(または仕入)」または「費用等(または経費)」に設定すると、売掛金と同じくPCでの訂正が楽になります。

訂正が必要という点では今までの方法と変わりがありませんが、今回の方法は「代用する科目を自分好みのものにできる」という点に特色があります。
毎度のことですが、弥生の開発チームにはさらなる改良を望みつつ、皆様はぜひ今回の方法をお試しください。

スマホから弥生会計オンラインにログインするとどうなるのか?

スマホからクラウド会計ソフトにログインするとどうなるのか?

スマホで経理を行なっている方、その中でも「弥生会計オンライン」や「やよいの青色申告オンライン」を使用されている方なら当然湧いてくる疑問です。

私のブログでも度々「弥生のスマホアプリではできない処理があるので、必ずオンライン版にログインする必要がある」と述べてきました。

しかし、オンライン版はwebサイト上に存在します。
そして、スマホはPCと同様のwebサイトにアクセスすることができます。
ならば、ひょっとしてスマホからログインするとオンライン版をそのまま使えるのでは・・・?
そう考え、実際にスマホからログインしてみました。

ログインすることは可能です。
画面左側に表示された仕訳入力やレポートを選択することもできます。
が、メニュー以外の表示がうまくいきません。
やはり画面の大きさが違いすぎるため、表示できない部分がかなり出てきます。
なんとか動かして取引を登録することもできましたが、実用には程遠い状態です。

弥生のサポートにも質問してみましたが、オンライン版はPCでの使用を前提としており、モバイルには対応していないとのことです。

残念ですね〜。
表示が小さくてもPCと同じ表示さえできれば、経理を全てスマホで完結することができるのですが、できないものは仕方ありません。
いつかはスマホで経理を完結できることを願いつつ(弥生に要望も出しておきました)、植田会計事務所は可能な限り経理をスマホで進められる方法を模索し続けます。

売掛金の入金をスマホから登録する方法

「やよいの青色申告スマホ版」は「業務の合間に経理を済ませたい!」「経理のために時間を作ることが難しい・・・」という小規模事業者の経理を楽にしてくれる、とてもシンプルなアプリです。

私の事務所でも、以前は領収書を受け取る度にデスクトップ版の弥生会計を立ち上げて入力していました。
しかし、今では先日の投稿にも記載したようにやよいの青色申告オンラインにログインすることは月に1〜2回です。
ログインすると「何だか久し振りに経理しているな・・・」と不思議な感覚を覚えます。

これでオンラインにログインすること自体なくなれば、もっと皆さんの経理を楽にすることができるのですが、まだその段階には至っておりません。

私がオンラインにログインしなければならない理由の半分は残高試算表の確認で、残り半分が売掛金入金の登録です。
このうち、売掛金入金がスマホからでは登録できないのは、単純に収入の科目で「売掛金」が存在しないためです。
売上を計上するときは相手科目で売掛金を使用できますが、入金時に売掛金を使用できないというのはどうなんでしょうかね?

私の事務所でも、売上の発生(依頼が完了)が今月で、入金は来月ということが 多々あります。

それでは売掛金の入金があった場合、スマホで登録するにはどうすればよいのでしょうか?

方法① とりあえずの取引を計上する

入金時に売掛金が使えないなら、他の科目をとりあえず使用し、オンラインにログインしてから訂正する方法です。
具体的には、物の引き渡しやサービス提供が完了した時点で収入は「売上」、取引手段は「売掛金」を計上し、入金時にも収入で「売上」、取引手段で「売掛金」を選択し、摘要に「入金 要訂正」などとメモをしておきます。
そしてオンラインにログインした際に売掛金の取引をチェックし、摘要を見ながら訂正が必要な取引は「売掛金を現預金」に、「売上を売掛金」に変更するのです。

方法② 年末に不足する売上を計上する

年中は入金時に売上を計上し、年末に「今年中に発生した売上で、入金が来年以降になるもの」を足す方法です。
2年目以降は「去年足したものを今年の売上から引いて、今年中に発生した売上で、入金が来年以降になるものを足す」方法となります。
いわゆる「期中現金主義、決算で発生主義に修正」という方法です。
この方法は処理は楽になりますが、入金が遅かったり滞っている取引先があると、決算数値を予想したり正しい売上を計上することが難しくなります。

私としては少々手間でも①の方法をおすすめします
②の方法だと取引先が多くなった場合、未収があっても気付かない可能性があります。
また、売掛金の入金が預金ではなく、現金で回収することがある方はこまめに記録をつけないと必ず計上もれが発生してしまうので、①の方法を選択すべきでしょう。

売掛金の入金はこまめにチェックする必要があります。あまりにも間が空いてしまうと請求が難しくなるケースがあるためです。
また、売上の計上もれは税務調査で指摘され、余分な加算税等を負担することにもつながるので注意しましょう。
いずれにせよ、弥生の開発チームにはより一層の改善を望むばかりです。

未払法人税等がない?

今回は弥生会計オンラインの話です。
弥生会計オンラインの設定で私が最初につまずいた項目に「未払法人税等の残高が登録できない」があります。

法人では必須の科目である未払法人税等がないことにかなり焦りましたが、幸いチャットによる質問ですぐに解決しました。
「科目の設定」で「取引を表示する」にチェックを入れると残高設定の画面で登録できるようになります。
必須の科目なので、最初から登録できるようにしておいて欲しいものですが、どのような方針なんでしょうか?

それはともかく、初めて弥生のチャットによる質問を利用しましたが便利ですね〜。
文字の入力なんて面倒くさい・・・、と思っていましたが、文字に起こすと質問内容がシンプルになりますので、逆にやり取りが早く済みました。

チャットによる質問は画面の右下に出てくる「チャットサポート」のバナーをクリックすれば可能です。
皆さまも是非一度お試しください。

スマホ経理と自動仕訳

最近の会計ソフトは、預金取引を自動で取り込み、仕訳を計上してくれる機能がついています。
ところが先日の投稿で記載したとおり、植田会計事務所の経理は預金の自動仕訳を使っておりません。

自動仕訳の実際

ここでは弥生の「スマート取引取込」を例に説明します。
自動仕訳と表現されますが、実際には人の手がかなり必要とされます。

まず、預金の取引データを用意する必要があります。
自動で口座までデータを読み取りに行くよう設定することもできますが、第二認証のパスワードまで登録しておく必要があります。
口座のパスワード登録に抵抗がある方は、手動で預金の取引データを口座ごとにダウンロードしなければなりません。

次に弥生のスマート取引取込を起動させ、取引データを読み込ませます。
読み込むと、勝手に仕訳を計上してくれます。
この仕訳が正しければ良いのですが、当然間違っている仕訳が出てくるので、仕訳をひとつひとつチェックして訂正する必要があります。

訂正が終わると仕訳を登録します。
この登録は弥生のサーバーを通じて行われるため、少しだけ時間がかかります。

自動仕訳を使うべきか?

このように、弥生の自動仕訳は意外と自動とはいえず、手入力と同じかそれ以上に時間がかかることもあります。

そのため、植田会計事務所では預金の自動仕訳は採用していません。
取引の大部分はスマホ経理で処理できるため、数少ない取引をわざわざ自動仕訳で処理する必要がないのです。

では逆に、どのような口座は預金の自動仕訳を使うべきでしょうか?
それは次のような口座です。
①日々の取引量が多い口座
②取引のパターンが一定の口座

①の日々の取引量が多い口座については、確かにチェックや訂正の手間はかかります。
しかし、仕訳を計上する手間を省けるというメリットがそれらの手間を上回るならば採用する価値があります。

②の取引のパターンが一定の口座は、取引量が少なくても訂正の手間が少なくなるため採用する価値があります。

自動仕訳は単純作業の省略に威力を発揮します。
上記①や②に該当する方は、ぜひ一度自動仕訳を試してみてください。

植田会計のスマホ経理

植田会計事務所のようなサービス業がスマホ経理をどのように行っているかお伝えします。

まず、日常の経費は領収書を受け取ると、移動の合間か事務所に戻ってから「やよいの青色申告スマホ版」を起動して登録します。
現金で支払った経費は取引手段「現金」を選び、個人のクレジットカードで支払った経費は取引手段「クレジットカード(個人用)」を選択して登録します。

売上は、スポットの案件は仕事が完了する都度、毎月の顧問料は1日に取引手段「売掛金」で登録します。

預金は通帳を記帳する都度、費用や生活費の引き出しは取引手段「普通預金(〇〇銀行〇〇支店)」で登録します。

ただし、売掛金の入金はスマホからではなく、PCから行います。
これは入金で選択できる科目に「売掛金」がないためです。

月に1〜2回PCからやよいの青色申告オンラインを開き、スマホからは入力できない取引を登録したり、残高試算表をの金額をチェックします。

これで終わりです。
便利な世の中ですね。
1〜5人くらいの個人事業なら、税理士に頼ることなく経理が可能ですね。

もしチェックに自信がないようでしたら、チェックだけ税理士に任せてはいかがでしょうか?
1年間、12カ月関与させるのではなく、半年に1回(7月と2月など)チェックしてもらうだけなら報酬も安く済ませられるはずです。
個人事業で規模が小さいうちは「経理に時間とお金をかけない」を心がけましょう。

スマホ経理の注意点

やよいの青色申告スマホ版を使用してから2カ月が経過しました。
経理がスキマ時間にできる!という大きなメリットもありますが、やはりスマホでは限界があるな〜と思わせる点もあります。

1 残高試算表が見られない
これは経理に慣れている方なら「あり得ない!」問題点かもしれません。
自分が入力した結果、残高試算表にきちんと反映されているか・・・。
経理担当者なら必ず気になるところです。
しかし、スマホからでは確認できません。
確認するにはPCから「やよいの青色申告オンライン」にログインすることが必要になります。

2 使える科目に制限がある
選択できる科目があらかじめ決められており、それ以外の科目を追加することはできません。
選択できない科目を使われている方は、他の科目を使用するか、とりあえず仮の科目を選択し、後からオンラインで科目を訂正しなければなりません。

3 補助科目が選択できない
これもまた「あり得ない!」問題点です。
補助科目を選択するには、1と同様オンラインで行う必要があります。

いずれもデスクトップ版で抜きん出ていた弥生会計の使いやすさからは信じられないような問題点ばかりで、最初は「このまま弥生を使い続けて良いのか・・・?」と不安になるほどでした。

しかし、よく考えてみればこれらの問題は会計事務所や経理に慣れた方だからこそ気になるのであって、本業に忙しい個人事業主の方やまだまだ経理に慣れていない方は問題と感じないはずです。
むしろ内容がシンプルなので、迷うことが少ないのではないでしょうか?

また、確かに残高試算表はスマホから確認できませんが、登録した取引を仕分日記帳の形式で確認することはできます。
普段は売上や経費を都度登録し、週末や月末にPCから残高をチェックしてはいかがでしょうか?

私が到達した結論は、
「どこでも経理ができるというメリットを活かすため、経理のやり方を変えてみよう!」
です。
なかなか経理に時間が取れないと悩まれている方は、ぜひ一度スマホの経理にチャレンジしてみてください。

スマホ経理は快適

事務所の経理をオンラインとモバイルで行おうと決めてから、日々の経理はスマホから行うようになりました。

「やよいの青色申告スマホ版」はなかなか快適で、ちょっとした空き時間にサクサク入力することが可能です。

経理も自分でやらなければならない個人事業主にとっては、移動時間を有効活用できるのでオススメです。

これで試算表も確認できれば言うことなしですがね〜。
弥生開発チームの今後に期待しましょう!