58 ふるさと納税の明細は1件ずつ記載しないといけないの?後日談

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

確定申告は資料の保管・整理まで終わって、ようやくゴールです

今更ながらですが、確定申告が終わりました!
今年は様々な改善を行ったことにより、作業効率はかなり良くなったはずでした。
が、同時期に確定申告以外の業務が重なったことにより、結果としては3月15日最終日まで作業を行うことに・・・(^_^;)
作業効率を改善したり、パートさんを採用しておいて良かった・・・。

さて、会計事務所の仕事は皆さまの確定申告を行って「終わり!」では当然ありません。
申告が終わったら必要な資料はコピーやスキャンを行って事務所で保管し、申告書の控えとお預りした資料をお返しする準備にとりかかります。

また、軽微な記載もれがある場合は税務署から連絡が入りますので、こちらも確認の上、必要があれば再度データを送信しておきます。

それはいいのですが、今回お伝えするのはタイトルにあるとおり、以前投稿した「ふるさと納税の明細は1行ずつ記載しないといけないの?」についての後日談です。

ふるさと納税の明細をまとめて記載したところ、税務署から連絡が・・・

以前、「ふるさと納税の明細はまとめて記載してOK」という記事を投稿しました。
ふるさと納税の明細は1件ずつ記載しないといけないの?

内容を要約すると、植田会計事務所のお客様へ「ふるさと納税の寄付可能額をお伝えするサービス」を開始したところ、これが好評でした(^_^)
皆さん3~10件の寄付を行う方が多いのですが、中には寄付の件数が20件を超える方も・・・!
それはそれで節税できてめでたしめでたしとなるところですが、申告するとなると入力が大変です。
「まとめて記載できたら楽で助かるな~」と思っていたところ、確定申告の相談会場で税務署の方が「まとめて記載してもOKです」と話されているのを聞き、調べてみると確かにそのような記載方法が国税庁HPに掲載されていたので良かった良かった、というお話しです。

さて、今回も同様に数件ある寄付先について、代表寄付先を1件選び、
「〇〇町 他」
「〇〇県〇〇市〇〇・・・ 他」
として記載して申告していたところ、3/15を過ぎた頃にとある税務署より連絡が・・・

「〇〇税務署ですが、先生の申告された納税者のふるさと納税について、寄付金の記載事項がまとめて記載されているようですが・・・」
「はい、そのとおりですが?」
「第二表はまとめても結構ですが、添付省略する際の記載事項には1件ずつ明細を記載していただきたいのですが
「え?まとめて記載しても良いとされているのに、結局1件ずつ記載が必要なんですか・・・(-_-;)?」
「必要です。よろしくお願いいたします」

よろしく、と言われても軽々しく「はい分かりました」とは回答できません
ここで引き下がると来年から作業量が増えてしまいます。

そこでまた国税庁のHPを再チェック。
すると、平成30年分のQ&Aでもふるさと納税の記載方法について回答がありました。
国税庁HP:寄付金の入力件数が多い場合の入力方法について

平成29年分よりも、さらに簡素化されていますね(^_^)
これをもとにまた税務署へ回答します。

「皆さんそうされています」論法は通じませ~ん(^_^;)

「やっぱり国税庁のHPにもまとめて記載しても大丈夫とありますよ」
「そうなんですか?・・・でも、他の税理士先生は皆さん1件ずつ記載されていますので、やはり1件ずつ記載してもらえませんか?」
いやいやいや、この回答はおかしいですよね?(^_^;)

税務調査でもたまに出てくるこの「皆さんそうされています」論法
慣れていない方だと「それなら仕方ないか・・・」となるところですが、植田会計事務所ではご法度です。

「国税庁のHPでもまとめて記載して良いとされている」ことと「納税者の作業負担が増してしまう」ことを再度説明し、一度内部で確認するよう依頼します。
そうして待つこと数分、税務署から回答がありました。
「先生のおっしゃるとおりで結構です」
ですよね~(^_^)
誤解が解けて良かったです!とお伝えしてやり取りを終えました。

正しい情報に基づいた確定申告を!

まあ今回のようなトラブル?が起こるのも、従来の紙ベースでの申告から電子申告への移行途中にあることが原因ではないでしょうか?
税務署の方も税務上の取扱いだけでなく、申告方法ごとの取扱いを覚えられるかというと・・・、かなりの負担ですよね?

ただし、だからといって納税者側の事務負担が増えて良いことにはなりません
法律や公式に表明しているルールに従い、なるべく少ない負担で確定申告を行っていただければ・・・という思いから今回の投稿を作成いたしました。
皆さまも不確かな話に惑わされず、正しい情報に基づいた確定申告を行ってください。

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