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eLTAXの利用者ID表示場所についての記事の訂正と「e-Taxと統合しないの?」【62】

7月は仕事と私事でバタバタと過ごしてしまい、結局記事の投稿ができないまま終わりました・・・。
いろいろと人生初となるイベントなどがあったのですが、まあ~良い経験になりました。
いつかまた、この経験をお客様に還元できたらと思います。

正しくは「利用者IDが表示されない場合もある」でした

話はガラリと変わりますが、以前「el-taxの利用者IDが記載されないので苦労します~」という趣旨の投稿をしましたが、訂正させてください!
以前の投稿:50 eLTAXの利用者IDはどこに記載されているのか?
「どこにも表示されません!」と書きましたが、正確ではありませんでした。

「表示されない場合もある」というのが正確です。

例えば公式のel-taxソフトを使用している場合は結構いろんな箇所に表示されています。
植田会計事務所で使用する税務申告ソフトでも、電子申告後に受け取る「メッセージ詳細」には表示されていました。

しかし、電子申告後に受け取るメールに表示されないものもあります。
少なくとも、某大手さんのソフトを使用して電子申告を行った場合は表示されません。
※その某大手さんの7年前の電子申告控えを見るとちゃんと表示されているので、仕様が変更されたのでしょうか?

結局、某大手さんは「大手」なので、お客様が植田会計事務所に移って来られる場合、「以前はその某大手さんのソフトを使用していた確率が高い」→「el-taxの利用者IDがどこにも表示されていない・・・」ということだったようです(-_-;)

e-taxとel-taxが統合してくれれば・・・

そもそもe-taxソフトとel-taxソフトの仕様が一緒ならこんな問題は生じないんですけどねえ?
税理士会でも「両システムを統合せよ」と要望を出しているので、不便に感じている税理士は多いようです。
日本税理士会連合会HP:電子申告に関する要望事項 (eLTAX 編)
(1ページ目最後の段落に上記の要望が記載されています)

統合されれば、わざわざ「e-taxで国へ法人税を電子申告」「次はel-taxで県・市へ法人県民税などを電子申告・・・」なんて二度手間が無くなります

もっと言えば、届出関係も1つ出せば関係する役所へ届くようにしていただければ大変助かりますよね?
例えば代表取締役の異動があった場合、「税務署」「県」「市」へそれぞれ異動届が必要になります。
e-taxでの異動届は結構すんなりいくのですが、el-taxではエラーの嵐となることは以前投稿した記事のとおりです(^_^;)
以前の投稿:代表取締役の異動届をe-taxで行っていますか?

さすがにel-taxを使用する場合は届出書の内容を「複製」することができますが、それでも内容的に同じものをわざわざ3部作ることは結構な手間です。

納税者の利便性を重視したシステムの構築を望みます!

やはり「国」「県」「市」の間にある垣根は大きい、ということでしょうか?

垣根といえば、毎年行われる確定申告の相談会場では「年金収入400万円以下」の方で申告不要となるケースの方に対しては「今年は申告しなくて大丈夫ですよ~」と申告しないことを勧めています
しかし、医療費や生命保険の控除を適用することで住民税が減少する場合もあるため、住民税の申告を行った方が有利なのですが、相談会場では住民税の申告はできないため、市役所へ行って申告するよう案内せざるを得ないのです。

これもどうなんでしょう?
わざわざ相談会場に来ていただいた納税者の方に、市役所に行くよう案内するのもねえ・・・。

ちなみに申告不要でも確定申告をすることは可能です。
確定申告すれば住民税の申告も同時に行ったことになるため「申告不要だけど市役所まで行くのも大変だし、ここで確定申告していくよ」という納税者の方もいらっしゃいます。

繰り返しになりますが、e-taxとel-taxのシステムが統合されていればこんな不便は生じず、「住民税申告だけの方も申告していってくださ~い」と気持ちよく案内できるのです。

実際に使用するのは納税者なので、ぜひe-taxを運営する国税庁とel-taxを運営する地方税共同機構(監督が総務大臣なので総務省?)には納税者の利便性を第一としたシステムの開発を望みます。

小規模企業はどの軽減税率対応POSレジを使えばいいのか?【61】

とうとう消費税の増税に伴う軽減税率の実施まであとわずかです!
飲食店など、軽減税率が適用される業種を営まれる方は特に準備が必要ですよね。
中でも「レジ」の準備について悩まれている方が多いのではないでしょうか?
「補助金が出るうちに新しいレジに変えた方が良いのか・・・?」
「最近タブレットを使ったレジが増えているようだけど、ウチでも使えるのかな?」
植田会計事務所でも、お客様へご提案するタブレット型POSレジについて調べてまいりました。


やってきました大阪が誇る?梅田スカイビル
改めて思いますが、デカいですね〜。
周囲に高層ビルが密集していないので、余計にデカく感じます。

今日は弥生のPAPカンファレンス(弥生と契約する会計事務所向けの発表会?の様なもの)に参加するために大阪へ出てきました。
目的は、目前に迫った消費税の「増税」により実施される「軽減税率」に対応するレジを調べるためです。
「せっかくだからタブレット型のPOSレジで会計と連動させたいな~」などと思っていると、弥生からカンファレンスでPOSレジメーカーがブースを出すというタイムリーな案内が届きました(^_^)

少し前まで「衆議院を解散して消費税増税を再々延期」などというニュースが見受けられたためなかなか踏ん切りがつかなかったけど、もう増税は確定(?)したようなものなので覚悟を決め、対策へ動き始めました!

デジタル化の流れが明確になりました

カンファレンスではまず弥生の岡本社長から、弥生の「今」と「その先」、弥生が考えるこれからの「流れ」についてのお話しがありました。
中でも海外事例の紹介は、申告資料のデジタル化により「あれ?税理士不要になるんじゃないの?」と考えさせられるものばかり・・・。
「デジタル化の流れは明確に存在するが、焦る必要はない」とはいうものの、デジタル化への対応は早めにしておかないと手遅れになりそうです(-_-;)
というわけで、やはりレジもデジタル化に対応できるものを選択しておいた方が良いでしょう。

タブレット型POSレジを実際に操作してみました

さて、休憩時間中に今回の目的であるレジブースへ。
お目当ては「Airレジ」「スマレジ」です(というか他には「ユビレジ」くらいしかタブレット型POSレジを知りません・・・)。

どちらも実際に操作させていただきました。
いや〜さすがですねー。
非常に「視覚的に」分かりやすい作りになっているので、説明を聞かなくても大体の操作方法は分かります

ただ、無言で操作するのも気持ち悪いので「これを押せば良いのですか?」「商品登録はタブレットからも行えるの?」などと確認しながらポチポチ画面をタッチします。
どちらもiPadを使用しているので、操作感は非常にスムーズです。
なお、iPad以外のタブレットは使用できないとのこと。
なんででしょうね?

ちなみに「Uレジ」も操作してみました。
今まで知らなかったのですが、「U」は有線放送で有名な「USEN」のUだったんですね!
POSレジメーカーの紹介で初めて知りました・・・(^_^;)

「このレジを導入する場合、何を用意すれば良いのですか?」
「インターネットができる環境なら、iPadとキャッシュドロア、レシートプリンタがあればすぐにでも始められます。費用は大体10万円くらいです」
ここで「安い!」と言いたいところですが、小規模企業では10万円なんて大金ですよね~?
もっと安くならんのか?

Airレジの月額無料が目立つが・・・?

また、月々の費用を比較すると、
・Airレジは無料
・スマレジが0円、4,000円~12,000円と5つのプランを用意
・Uレジは不明
となります。

Airレジ無料って・・・。
カード決済やQR決済の手数料もあるんでしょうが、大手(会社名に「リクルート」って付いてますからね・・・)の資本力を活かし、まずはシェア拡大を狙っているのでしょうかね?

お客様へレジの案内をしなければならないのですが、3つのレジを操作した感触では、どれも大きな違いはありません。
導入費用や消耗品にもあまり違いが無さそうなので、このままだと皆さまAirレジで決まりそうな予感が・・・

補助金の申請サポートなど、もう少し調べてからお客様へご提案させていただこうと考えています。

 

住民税納期の特例の納付書を無くしてしまった!【60】

※今回からナンバリングの位置をタイトルの末尾に変更しております。
こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

10連休も終わり、時代も平成から令和に移りましたが、やっていることにあまり変わりはありません。

住民税特別徴収税額、納期の特例の納付書は保管できていますか?

5月も下旬となるとお客様の決算予想や決算対策、5月申告の業務もひと段落します。
ここで一休みといきたいところですが、まずは翌月の準備を行いましょう。
植田会計事務所では、月の下旬になると翌月の税務イベントの準備を行うことにしています。

「6月は半年分の住民税(住民税特別徴収税額の納期の特例12~5月分)を納付する必要があるお客様が何人かいらっしゃるので案内を出しておくかな?」
と思って該当するお客様へご連絡差し上げたところ・・・、多くの方が納付書を無くされていることが発覚!
しかも、納付書だけでなく、納付書が同封されていた封筒一式すべて無くされているではないですか(^_^;)
さっそく再発行の手続きを行うことに・・・。

なお、「住民税特別徴収税額の納期の特例」とは、本来個人事業主や会社が雇用する従業員の住民税は毎月のお給料から特別徴収(天引き)して、翌月の10日までに納付する必要がありますが、これを半年ごとにまとめて納付することができるという制度です。
以前の投稿↓でも取り上げたことがありましたね?
植田会計事務所HP:住民税の「納期の特例」は納期限に注意
所得税を天引きして納付する源泉所得税と似た制度ですね。

異なるのは、源泉所得税が「当月の支給額に基づいて税額が決まる」のに対し、住民税は「給与から徴収する税額があらかじめ決まっている」ことです。

さて、この時期は他にも税金のお知らせが届く時期です。
自動車税と固定資産税が多いでしょうか?
そのため、お客様との会話も混乱しがちです。

植田「半年分の住民税を納める時期なんですが、そのための納付書は手元にありますか?」
お客様「住民税?役所から届いた税金はすべて納めておきましたよ」
植田「それは去年の6月ごろに宝塚市から届いたものですか?」
お客様「去年ですか?最近届いたものは納めているのですが。去年届いたなら、届いた時点で納めているはずですが?」
植田「え?去年の12月から今年の5月までの住民税なので、納付は今年の6月になります。そのための納付書も保管していただいているはずなんですが・・・」
お客様「え?そんな納付書あったかな・・・?」
植田「・・・これは再発行を依頼した方が早そうですね」

納付書の再発行は結構手間がかかります

納付書を無くした場合は、再発行しなければなりません。
再発行するためには該当する役所へ連絡しなければなりませんが、これが結構手間になります。
というのも住民税の納付書は従業員が住んでいる役所ごとに発行されます。
例えば従業員が3名でそれぞれ宝塚市、伊丹市、西宮市に住んでいる場合、納付書は3枚必要になるので、再発行の依頼も宝塚市、伊丹市、西宮市の3カ所に行うことに・・・。

納付の手間を省略するための「納期の特例」ですが、逆に役所の仕事を増やしてしまっているような・・・(^_^;)

納付書がダウンロードできると助かるのですが、法人住民税と異なり、ダウンロードのサービスは行っていないようです(行っている役所もあるのでしょうか?)。
そのため、納付書を紛失した場合は地道に電話連絡して納付書を再発行してもらうしか手がありません。

再発行を郵送で届けてもらう場合、手元に届くまで数日を要することもあります。
納付書の有無はお早めにご確認のうえ、納期限に遅れることのないようご注意ください。

59 さようなら平成 ありがとう平成

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

さようなら平成

ものすご~くありきたりな今回のタイトルですが、これ以外考えつきませんでした(^_^;)

当初、平成という時代が終わることについて、考えることは「5/1をまたぐ場合、事業年度の表示はどうしよう?」とか「お客様に送る郵送物の元号を間違えないようにしないと・・・」など、仕事上の取扱いばかりでした。

しかし、平成最後の日である4/30が近付くと、自分が今まで歩んできた道のりが思い出されます。

考えてみれば、私の人生の大半は「平成」でした
大学への入学、就職活動、税理士を目指したこと、税理士試験に悪戦苦闘したこと、転職、結婚、子供の誕生、独立・・・。
これらすべてが平成の世の中での出来事です。

そして、平成で忘れてはならないものとして「阪神・淡路大震災」や「東日本大震災」といった災害や「地下鉄サリン事件」「福知山線脱線事故」といった事件・事故の数々・・・。
これらは間違いなく、私の人生に大きな影響を与えています

そんな平成がいざ終わるとなると、感慨深いものがあります。

ありがとう平成!

良いことも、悪いことも、楽しいことも、辛いことも、色々なことがたくさんありました。
すべて足すとプラスなのかマイナスなのか分かりません。
分かりませんが、「ここまでがんばってきて、良かったんじゃないか?」とは思えます。
後悔が無いわけではありませんが、悪い後悔じゃないように思います。
そう思えるような人生を過ごした平成に対しては、「ありがとう」という言葉を送りたい・・・そんな気持ちです。

だからどうした?という内容の投稿ですが(^_^;)、年末年始の投稿と同じく、時代を締めくくるタイミングで思うことを述べてみました。

植田会計事務所が開業してからもうすぐ7年が経過します。
平成の時代にご契約いただいたお客様、ご協力いただいている業者様、友人と家族に感謝しつつ、これからも皆さまのお役に立てるようなサービスを植田会計事務所は提供していきます。

次の令和の時代でも、植田会計事務所をよろしくお願い申し上げます。

58 ふるさと納税の明細は1件ずつ記載しないといけないの?後日談

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

確定申告は資料の保管・整理まで終わって、ようやくゴールです

今更ながらですが、確定申告が終わりました!
今年は様々な改善を行ったことにより、作業効率はかなり良くなったはずでした。
が、同時期に確定申告以外の業務が重なったことにより、結果としては3月15日最終日まで作業を行うことに・・・(^_^;)
作業効率を改善したり、パートさんを採用しておいて良かった・・・。

さて、会計事務所の仕事は皆さまの確定申告を行って「終わり!」では当然ありません。
申告が終わったら必要な資料はコピーやスキャンを行って事務所で保管し、申告書の控えとお預りした資料をお返しする準備にとりかかります。

また、軽微な記載もれがある場合は税務署から連絡が入りますので、こちらも確認の上、必要があれば再度データを送信しておきます。

それはいいのですが、今回お伝えするのはタイトルにあるとおり、以前投稿した「ふるさと納税の明細は1行ずつ記載しないといけないの?」についての後日談です。

ふるさと納税の明細をまとめて記載したところ、税務署から連絡が・・・

以前、「ふるさと納税の明細はまとめて記載してOK」という記事を投稿しました。
ふるさと納税の明細は1件ずつ記載しないといけないの?

内容を要約すると、植田会計事務所のお客様へ「ふるさと納税の寄付可能額をお伝えするサービス」を開始したところ、これが好評でした(^_^)
皆さん3~10件の寄付を行う方が多いのですが、中には寄付の件数が20件を超える方も・・・!
それはそれで節税できてめでたしめでたしとなるところですが、申告するとなると入力が大変です。
「まとめて記載できたら楽で助かるな~」と思っていたところ、確定申告の相談会場で税務署の方が「まとめて記載してもOKです」と話されているのを聞き、調べてみると確かにそのような記載方法が国税庁HPに掲載されていたので良かった良かった、というお話しです。

さて、今回も同様に数件ある寄付先について、代表寄付先を1件選び、
「〇〇町 他」
「〇〇県〇〇市〇〇・・・ 他」
として記載して申告していたところ、3/15を過ぎた頃にとある税務署より連絡が・・・

「〇〇税務署ですが、先生の申告された納税者のふるさと納税について、寄付金の記載事項がまとめて記載されているようですが・・・」
「はい、そのとおりですが?」
「第二表はまとめても結構ですが、添付省略する際の記載事項には1件ずつ明細を記載していただきたいのですが
「え?まとめて記載しても良いとされているのに、結局1件ずつ記載が必要なんですか・・・(-_-;)?」
「必要です。よろしくお願いいたします」

よろしく、と言われても軽々しく「はい分かりました」とは回答できません
ここで引き下がると来年から作業量が増えてしまいます。

そこでまた国税庁のHPを再チェック。
すると、平成30年分のQ&Aでもふるさと納税の記載方法について回答がありました。
国税庁HP:寄付金の入力件数が多い場合の入力方法について

平成29年分よりも、さらに簡素化されていますね(^_^)
これをもとにまた税務署へ回答します。

「皆さんそうされています」論法は通じませ~ん(^_^;)

「やっぱり国税庁のHPにもまとめて記載しても大丈夫とありますよ」
「そうなんですか?・・・でも、他の税理士先生は皆さん1件ずつ記載されていますので、やはり1件ずつ記載してもらえませんか?」
いやいやいや、この回答はおかしいですよね?(^_^;)

税務調査でもたまに出てくるこの「皆さんそうされています」論法
慣れていない方だと「それなら仕方ないか・・・」となるところですが、植田会計事務所ではご法度です。

「国税庁のHPでもまとめて記載して良いとされている」ことと「納税者の作業負担が増してしまう」ことを再度説明し、一度内部で確認するよう依頼します。
そうして待つこと数分、税務署から回答がありました。
「先生のおっしゃるとおりで結構です」
ですよね~(^_^)
誤解が解けて良かったです!とお伝えしてやり取りを終えました。

正しい情報に基づいた確定申告を!

まあ今回のようなトラブル?が起こるのも、従来の紙ベースでの申告から電子申告への移行途中にあることが原因ではないでしょうか?
税務署の方も税務上の取扱いだけでなく、申告方法ごとの取扱いを覚えられるかというと・・・、かなりの負担ですよね?

ただし、だからといって納税者側の事務負担が増えて良いことにはなりません
法律や公式に表明しているルールに従い、なるべく少ない負担で確定申告を行っていただければ・・・という思いから今回の投稿を作成いたしました。
皆さまも不確かな話に惑わされず、正しい情報に基づいた確定申告を行ってください。

57 中小企業再生支援セミナー参加で改めて思う税理士の役割

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

企業再生の「ホンネ」を聞きにセミナーに参加しました

世の中の税理士事務所がすっかり確定申告モードになっている2月後半、植田会計事務所はあえて中小企業再生支援協議会が主催する中小企業再生支援セミナーに参加しました。

久しぶりに参加する認定支援機関としてのセミナー・・・。
目的は中小企業支援を実行されている方のパネルディスカッションです。
というのも、どうしても個人では認定支援機関の情報が不足しがちになるんですよね〜。
公的な情報は、当然中小企業庁のHPなどを見れば分かるのです。
しかし、本当に知りたい情報って、あまりおおっぴらに発信しにくいものが多いような気がします(^^;)
そこで、セミナーで行われるパネルディスカッションなら多少の本音が交わされるのではないかと期待しての参加です。

経験者の語る言葉は重みが違いました・・・

期待していたパネルディスカッションではありませんが、基調講演として話された弁護士N先生のお話はとても心に響きました。
特段新しいことを話されていたわけではありませんが、数多くの中小企業再生案件に携われた先生の言葉は、その重みが違うように感じられます。
また、税理士は中小企業に対しもっと積極的に関与していくよう提言されており、中小企業の支援にはやはり税理士の役割が重要なのだと再確認できました。

パネルディスカッションは期待と違う方向へ・・・

さて、肝心のパネルディスカッションは弁護士の先生、某地方銀行の執行役員、大手会計ベンダーの会長、そして中小企業再生協議会顧問の4人で行われます。
個人的には某地方銀行の執行役員の方のお話に興味があったのですが、そこまで突っ込んだ内容は話されませんでした。
逆に税理士でもある大手会計ベンダーの会長は「おいおい、そんなこと言っちゃって大丈夫かい?」的な発言が多く、なんだか税理士の印象が悪くなったような気が・・・(^_^;)
自社のアピールも凄かったです・・・)

税理士に求められる役割は「静」から「動」へ

結果としてあまり有用な発言が出てくることはなく、期待していた収穫はありませんでした。
しかし、税理士に求められる役割が「静」から「動」へ、「顧客が来るのを待つ専門家」から「積極的にサポートを提供する専門家」へ変わりつつあることは確かです。

植田会計事務所が従来から行ってきた「決算予想」と「キャッシュフロー予想」の情報提供は、まさにこの「積極的にサポートを提供する専門家」がとるべきサービスと考えております。
これからも中小企業は当然とし、個人事業主、小規模企業の経営を「積極的に」サポートできる事務所であろうと改めて思う、今回のセミナーでした。

56 逆瀬川アピアの確定申告相談会場、皆さんe-taxに慣れてきました?

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

昨年も投稿したのですが、今年も確定申告相談会の時期となりました。
私が従事する逆瀬川アピアの会場も、早い人は朝7時から並んでいるそうです
早朝は寒いので、体調にはお気を付けください・・・。
アピアさかせがわHP:「確定申告の相談会」

この逆瀬川アピア会場、相談会に従事する税理士は一日に20人おります。
そのうち6人がパソコンコーナーを担当し、残りは書類整理コーナーを担当します。

以前、税理士は全員書類整理コーナー担当だったのですが、パソコンコーナーも担当するようになった昨年から、私はパソコンコーナーを希望しております。
「スマホやクラウドなどを活用しましょう~」と勧めている植田会計事務所なので、こういうときこそ率先して「よりIT寄り」なものを選択しないと・・・ですね。
今どきパソコンを使うだけで「IT」かと言われると「?」ですが・・・(^_^;)

さて、そんなパソコンコーナーですが、e-taxを問題なく使える方が明らかに増えていました!
昨年はパソコンコーナーに来られた方ほぼ全員に「大丈夫ですか?」と声をかけてお手伝いしていましたが、今年は「大丈夫ですか?」と声をかけても「大丈夫です!」という答えがしばしば聞かれるではないですか!
時代は変わりつつありますね~。

印刷可能となるまで、しっかり確認しましょう

逆瀬川アピアの会場では電子申告用のICカードを貸与しています。
クリアファイルのポケット部分に入っている白いカードなのですが、存在感が薄いため?「まずICカードを読み取り機に当ててください」とお伝えしても「ICカード?そんなのもらってないよ」という反応がしばしば・・・(^_^;)
とにかくこのICカードを読み取らせないと入力が開始しないのです!

また、申告書完成後もICカードを読み取らせて「印刷準備完了!」とならないと、印刷コーナーで自分の申告書の控えを印刷することができません。
申告書完成後、このICカードを読み取らせる印刷準備を行わずに印刷コーナーへ移動してしまい、その結果それまでの入力内容がすべて消えてしまうという悲劇が今年も発生しているとのこと・・・。

これから会場へ向かわれる方は、くれぐれも「ICカードを読み取らせてから印刷コーナーへ行く!」ということを忘れないでください。

還付金の受取り口座は「前回口座」と入力すればOK

計算の結果、税金が還付される場合は還付先口座の入力に進むのですが、以前も確定申告で還付を受けている場合、税務署はその口座を把握しています。

「前回と同じ口座でいいや!」という方は「ゆうちょ銀行又は郵便局の窓口受取を希望される場合」を選択するとテキスト入力できる枠が表示されるので、そこへ「前回口座」とだけ入力しておけばOKです
(この方法が逆瀬川アピア会場のe-tax以外でも使えるのかは不明ですが・・・)

この方法なら「口座番号が分からない~」という場合でも安心ですね。

期間と時間が昨年と違うことに注意です!

2019年、逆瀬川アピアの会場は2月26日(火)まで開催されています。28日ではありませんよ!
時間は9:15~15:30となっています。16:00までではありませんよ!

期間と時間が昨年から変更されているので、間違えることのないようお気を付けてお越しください。

 

 

55 2019年スタート!事業主がまずすべきことは?

あけましておめでとうございます!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

2019年、快晴のスタートです!

2019年、宝塚は快晴で始まりました。
天気が良いと外出したくなりますよね?
初詣に参った近所の神社は、例年になく混雑していました。
元日から周りが賑やかだと、なんだか前途が明るいように感じます。
植田会計事務所の2019年も、活気に満ちあふれたものにしていこうと思います。

1月は提出するものが多い月です

さて、税務については、1月は慌ただしい月になります。
2019年、まずすべきことは次のとおりです。

年末調整がまだ未了の会社は、1月最初の給与支給日までに精算できるよう急ぐ必要があります。

・2019年(平成31年)分の扶養控除等申告書をまだ提出していない役員、従業員がいる場合は、1月最初の給与支給日までに提出してもらいます。

・毎月源泉所得税を納付している場合は1/10まで、半年に1回納付する納期の特例が適用される場合は1/21までに税額を計算して納付する必要があります。

・月末までに法定調書合計表を税務署へ、給与支払報告書償却資産申告書を市区町村へ提出します。

忙しいですね〜(^_^;)

早く終わらせないと確定申告に影響が出ます

昨年は給与支払報告書に手間取ったせいで、2月からの確定申告のスタートダッシュに失敗しています。
今年はすでに対策済み!同じ失敗はいたしません。
皆さまも確定申告に備えて、1月の提出物は早めに終わらせておきましょう。

それでは今年も植田会計事務所にお付き合いいただくよう、よろしくお願い申し上げます。

54 2018年は変化の年でした

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

そろそろ2018年も終わろうとしています。
この投稿を書き始めたのは、紅白歌合戦で北島三郎さんの祭りが終わったあたりです。
ちなみに私がいちばん緊張した場面は、三山ひろしさんの歌唱中に行われていた「けん玉世界記録挑戦」でした。
歌よりもワイプのけん玉から目が離せませんでした・・・(^_^;)
うれしかったのは、やはり米津玄帥さんが生放送で歌っている姿を観れたことですね。
「うわ、ほんとにしゃべっている!」と感動(?)しました。

人生は本当に予想外の連続

投稿のタイトルにもあるとおり、2018年は「変化の年」でした。
ほぼ計画どおりに発生した人生や事業の転機となるイベントがあり、一方、本当に予想外で、しかしこれまた人生と事業に大きな影響を及ぼす出来事があったり・・・。
当HPでの投稿ペースが大幅に遅くなったのはこういった事情があったのです、というのは言い訳ですね・・・(^_^;)
本当は色々な投稿の原稿を作成しているのですが、完成させる「部品」が足らないので大量の在庫が積み上がっています。
2019年は定期的に植田会計事務所の活動をお伝えできるよう、改善いたします!

皆さま良いお年を!

さて、そろそろ新年です。
今年も皆さまには本当にお世話になりました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお過ごしください!

 

53 スマート取引取り込みは自作のファイルだとエラーが出やすい

こんにちは!外注せずにご自身で経理を行いたい方をサポートする宝塚の会計事務所、「じぶんで経理」植田会計事務所です。

寒いですね・・・(-_-;)
私は寒い冬が大の苦手です。
今年の夏は猛暑でしたが、それでも寒い冬よりはマシなくらいです。
朝は熱いコーヒーが欠かせません・・・。

それはともかく、植田会計事務所は年末にかけて、税務調査や融資、不動産取引、事業計画など様々な案件で動いておりました。
そんな中、日々の作業を助けてくれたのは、まいどおなじみ!弥生のスマート取引取込です。

エクセルから仕訳を計上するスマート取引取込

弥生のスマート取引取込、使っていますか?
便利ですよねー。
植田会計事務所では、もはや無くてはならない機能といっても良いでしょう。
最近は取引を弥生会計へ直接入力せず、エクセルで入出金の表を作成して取り込む方が効率が良いのではないか?などと思っています。
というのも、エクセルならまず日付のみ入力、次に入力のみ、次に出金、そして摘要・・・といった具合に、取引を「部分ごと」に作ることができます
また、摘要も何度も出てくるものは該当する日付にコピぺすれば一瞬です。
パートさんに入力を依頼する場合も、弥生会計なら簿記の知識が必要ですが、エクセルなら特に必要とならないことも利点の一つです。

唯一手間がかかる点は、取り込み確定前の確認作業ですが、これも1〜2カ月分を先行して取り込ませて学習させた後ならば、それほど修正をせずに取り込むことができます。
パートさんに入力してもらった場合は、いずれにせよチェックする必要があるため、この確認作業を入力内容のチェックに充てています。

取込エラーの原因を明示して欲しいのだが・・・

使い勝手の良いスマート取引取込ですが、まだまだ改良の余地があります。
銀行口座からダウンロードしたファイルなら問題ないのですが、お客様が作成したものや自作のファイルを取り込もうとしてエラーが発生した場合、どこに問題があるのか明示されないというのは困ります。
まあ、原因はたいてい「金額に¥マークが入っている」「金額が0(ゼロ)の取引がある」「そもそも金額が入っていなかった」のどれかなんですけどね(^_^;)

ちなみに金額に¥マークが入っているときは、金額の列を選択してから「セルの書式設定」→「金額」で¥を付けないように選択しましょう。
また、金額が0の取引をどうしても取り込みたいときは、取込時だけ0の代わりに1を入力し、取込後、金額1の取引を検索で抽出、手作業で0に戻すと良いでしょう。

スマート取引取込は試してみる価値がありますよ!

改良の余地があるスマート取引取込ですが、それでも便利な機能であることには変わりがありません。
「取引数が多くて困っている」という方は、エクセルで取引を一気に作成し、スマート取引取込で仕訳を計上できないか試してみることをおすすめします。